第44話   釣の種類   平成15年10月06日  

釣りには大きく分けて3種あると思う。

1.金銭を得る為の釣り。

釣を持って日々の生計を営む者の釣りである。漁師がこれに当たる。漁師の釣りは食わんが為の釣りであった。江戸時代になって生活が安定してくると、漁師の釣りと暇人の釣りに代わって行った。現在では暇人の釣から、レジャーとしての釣りに進化し更にスポーツの一分野とまで云われるようになった。すると釣具のインストラクターなる指導者というか先生なる職業が生まれてきた。これなども金銭を得る釣の一つである。釣が嵩じ釣具屋を開いてしまった者等で今でも度々釣に行っている者もこの範疇に入る。

2. 娯楽と云うか趣味の為の釣。

釣を趣味とし金銭を得ないものつまり職業を別に持つ者の釣りである。主として魚釣りを面白しいと感じうち興ずる者の釣りである。

魚釣りを心から楽しみ、魚の多い少ないあるいは大小は別にしても心休まる事を主においての釣であるが、多少のニュアンスが違う釣りも出てくる。

この中には趣味の釣、家族の釣(ファミリーフィッシング)、文人の釣、数釣、大物釣り、スポーツフィッシングなどがある。10人居れば考え方も10通りあり、100人居れば100通りの考え方が出てくる。線引きは中々難しい。

3. 12の中間の釣。

趣味としての釣で生計を立てられないけど多少の金銭を得ているもの。いわゆるセミプロの釣である。釣が上手であってもプロとして生計を立てるまでまだいっていない者。自分の知り合いに居るが、漁師でありながら、たった一度の釣りで超大物の真鯛を掛けて釣りにはまってしまった者が居る。もちろん釣った魚でも漁師であったから金に代えた。職業としての釣りと趣味としての釣りをどっちつかずのものになっている者である。沖に出て釣れる時期には今でも月に何回かは釣の友達を連れて沖に釣りに出かけて居るらしい。

釣の種類とは書いてみたが、これは自分の考えであってもっと実際にはもっと沢山の種類があるかも知れない。飽くまでも自分の考えであるので、他人に押し付けるものではない。